石狩HVDC実証実験コンテナに太陽光パネルを設置

「さくら石狩HVDCプロジェクト」
石狩HVDC実証実験コンテナに太陽光パネルを設置
~HVDCと自然エネルギーの親和性を追求し、より優れたエネルギー効率を目指す~



本日、石狩HVDC実証実験(高電圧直流給電)コンテナに太陽光パネルを設置したことに関してプレスリリースを発表させていただきました。

もともと、HVDC(高電圧直流給電)+DC12V集中電源システムにおいては、従来のAC(交流)給電方式に比べて10%~20%は電力効率を改善できることは、これまでのブログ記事でもご紹介させていただきました。

しかしながら、本プロジェクトにおきましては、さらなる省エネ・低環境負荷を実現するために、再生可能エネルギーの活用に着目し、HVDCコンテナに太陽光パネルを設置して、HVDC給電システムと太陽光発電の親和性を検証いたします。

▼HVDCコンテナへ太陽光パネルの取付完了後の様子

太陽光発電の電力は直流であるため、一般の家庭で利用したり、電力会社に買い取ってもらうためには、パワーコンディショナー(通称パワコン)で交流に変換するのが一般的な方式です。
パワコンで直流から交流に変換する際、必ず10%程度の電力損失がともなうため、電力の効率は90%程度にとどまります。

一方、今回の石狩HVDC実証実験では、HVDC給電システムと太陽光発電を直接組みあわせて利用することにより、直流電源をダイレクトにデータセンターで利用することが可能となりますので、直流/交流の変換による電力損失を最小限に抑えることができます。

▼「一般的な太陽光発電」と「HVDC+太陽光発電」の違い

2011/03/11の東日本大震災以降、日本の電力供給は大変厳しい局面を迎えており、自然エネルギーの有効利用も求められる中、今年7月からは太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの全量買い取り制度が開始されます。
太陽光発電に関しては一般住宅用もメガソーラー(大規模太陽光発電所)もいずれも1kwhあたり42円で買い取り、買取期間は20年前後の見通しであります。

しかしながら、この制度も結局はその買い取り費用はすべて電力消費者に転嫁される仕組みとなっています。
太陽光発電に関しては、当初は30円台後半とも予想されていましたが、それよりも高額な42円であり、特に買い取り価格が高い太陽光発電の発電量が増えれば増えるほど消費者の負担は増大します。

当HVDCプロジェクトにおいては、この様な消費者に負担を強いられる買い取り制度に対しては異議を唱える立場であり、自然エネルギーを真に有効活用するという観点から考えると、いかに無駄なくロスを抑えて電力を有効活用できるかを追求しなければなりません。

特にデータセンターのような巨大な電力を消費する事業者の立場から考えると自然エネルギーから発電した電力を「地産地消」にて「高効率」で最大限活用できる仕組み・技術を考える必要があり、今回の「HVDC+太陽光発電」の組み合わせは、まさに「HVDC+自然エネルギーの有効活用」のベストミックスであり、それを実現できる技術であると考えております。

▼HVDC給電効率測定モニター

(太陽光発電を組み合わせると総合効率100%以上達成!!)

当HVDCプロジェクトは、これからもHVDC(高電圧直流給電)と自然エネルギーの親和性を追求し、エネルギー効率の向上とデータセンター業界の発展に寄与する先進的な技術を探求していきたいと考えております。

なお、5/9(水)~5/11(金)の3日間東京ビッグサイトで実施されている「データセンター構築運用展」にて、今回のHVDC+太陽光パネルに関する発表も予定しております。

5/9(水)10:00からは弊社社長の田中より、基調講演にて本HVDC関連に関しても一部お話しさせていただきます。
また、5/10(木)-11(金)14:00~15:00には、HVDCプロジェクトを共同で実施させていただいているNTTデータ先端技術様のブースにおきまして、弊社・さくらインターネットのHVDC担当者からもブースセッションにてお話しする予定ですので、ご興味のある方は是非お立ち寄りください。

(石狩プロジェクト担当「うま」)

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