石狩データセンター開所式レポート第1回「記者発表会」

皆さん、こんにちは。広報担当の「し」です。

ご報告が遅くなりましたが、11月15日、ついに石狩データセンターの開所日を迎えました!当日は多くの関係者や報道陣をお招きして、記念式典や記者発表会、内覧会などの各種セレモニーを交えた開所式を大々的に行いました。既に、各種報道でその模様を目にされた方も多いかもしれませんが、あらためて当日の様子を詳しくレポートしたいと思います。まず、レポート第1回目は、記者発表会の様子を中心にお伝えします。

●石狩データセンターによって日本のITコストを世界標準にしたい!
オープン日の前夜には、札幌で観測史上3番目に遅い初雪が降りました。このことからも分かる通り、11月15日の石狩はかなり冷え込み、大粒の雪が舞う中での開所式となりました。そんな中、地元北海道はもちろんのこと、東京からも大勢の報道陣の方々が、石狩データセンターのオープンの瞬間をこの目で見届けようと訪れてくださいました。

受付

受付の様子です。お祝いのお花もたくさんいただきました。ありがとうございました。

まず12時半から、報道陣の皆さん向けに記者発表会を開催しました。記者発表会の会場は、未使用のサーバルームです。こちらには、いずれサーバラックが並びます。

記者発表会会場

未使用のサーバルームで記者発表会を行いました。

記者発表会では、冒頭で弊社と石狩データセンターの紹介VTRを上映した後、弊社代表の田中邦裕が登壇 して、あらためて弊社のビジネスの歩みと、今回石狩に新データセンターを建設するに至った背景について説明を行いました。

記者発表会

まずは、当社および石狩データセンター紹介VTRの放映です。

田中はまず、弊社が創業以来、IXに直結する都市型データセンターを志向し続けてきた結果、日本一のバックボーン容量を誇るデータセンター事業者にまで成長してきた歴史を紹介しました。ではなぜ今回、石狩という郊外の地に新たなデータセンターを開設しようと思い立ったのでしょうか? 田中は次のように説明します。

さくらインターネット 代表取締役 社長 田中 邦裕

さくらインターネット 代表取締役 社長 田中 邦裕

「東京と大阪に次々とデータセンターを増設してきましたが、サーバの台数があまりにも増えてしまったため、増設に次ぐ増設でデータセンターのスペースが足りなくなり、また十分なスキルを有する運用スタッフも不足してきました。さらには、莫大な投資と多額の地代家賃が膨らんできていることも大きな課題でした。そこで、こうした問題を一気に解決する手段として、郊外型の大規模データセンターのプロジェクトを立ち上げたのです」

新たな郊外型データセンターに求められる要件には幾つかのものがありましたが、そのうちの1つが「設備の拡張性」でした。サーバを増やしたいときに、いくらでも増やすことができる。そのような柔軟な拡張性を備えることが、新データセンターの必須条件でした。その点、今回新設した石狩データセンターには広大な敷地があり、かつ建屋も迅速に増設できるような設計になっています。敷地全体では8棟のデータセンター棟が建設可能ですが、今回オープンしたのはそのうちの2棟、1000ラック分です。しかも、着工から引渡しまで、わずか7カ月という驚くべきスピードで建設されました。

「変電設備と発電設備も、棟の増設に伴い順次拡張できるようになっています。つまり大きく拡張できるだけでなく、“すぐに”拡張できるということが石狩データセンターのコンセプトになっているのです」(田中)

また、データセンター建設に掛かる初期コストや、運用開始後に掛かる運用コストの削減も、石狩データセンターが掲げるコンセプトです。この点については、外気冷房システムを取り入れることにより、空調に掛かる電気代の大幅な節約に成功しています。またラックを増設する際にも、異なる場所にデータセンターを増設して設備を一気に増やすのではなく、広大な土地とスケーラブルな電力設備、そしてモジュール単位で順次ラックを増設できるアーキテクチャを採用することで、必要になった時点で少しずつ設備を増やしていくことができるようになっています。そのため初期コスト、運用コストともに、従来の都市型データセンターと比べると大幅に削減できるようになりました。

しかし、単にコストが低いだけでは、お客さまに高い品質のサービスは提供できません。常に、その時点での最新の技術を迅速に取り入れて、サービス品質に反映させていく必要があります。こうした点においても、石狩データセンターにはユニークな特徴が幾つか備わっています。その1つが、給電システムです。

「通常のデータセンターは電気室のスペースが狭いため、異なる方式の給電システムを複数備えることはできません。しかし石狩データセンターはスペースの制約が事実上ないため、従来のAC方式に加え、電力効率に優れるHVDC(高電圧直流)給電システムを設置することも可能です。このように柔軟に、常に新しい技術を取り入れられる点が石狩データセンターの強みの1つです」(田中)

さらに、データセンターは信頼性が高く、堅牢でなくてはいけません。特に東日本大震災以降は、データセンターの信頼性や堅牢性にユーザーのシビアな目が向けられています。この点においても、石狩という災害リスクの低い立地、2社の異なる電力会社からの2系統受電、複数キャリアの光ファイバー回線、非常用発電機とN+1構成のUPSの設備、そして最新の生体認証とカメラ監視によるセキュリティ対策と、万全の体制が敷かれています。

「石狩データセンターにより、日本のITコストを世界標準へ押し下げることを目指します」(田中)

「日本のITコストを世界標準へ押し下げることを目指します」(田中)

最後に田中は、石狩データセンターの新設によって今後目指すべき弊社のビジョンについて次のように語りました。

「私たちは、日本のITコストを世界標準にしたいと考えています。日本のデータセンターは、アメリカのそれと比べておよそ2倍のコストが掛かると言われています。しかし石狩データセンターは、従来型のデータセンターと比べ約半分のコストで建設・運用できます。すなわち、日本の企業や個人ユーザーが、アメリカと同レベルの費用対効果でデータセンターのサービスを利用できるようになるということです。これによって、私たちは日本のIT産業を世界に通用するものにしていきたいと考えているのです」

石狩データセンターレポート第2回は、テープカットと始動式についてお伝えします。お楽しみに!

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