2012年05月

「第4回データセンター構築運用展」レポート1

こんにちは。広報担当の渋谷です。

先日、展示会「第4回データセンター構築運用展」で、当社代表 田中の講演と石狩データセンターのHVDC実証実験環境のライブ中継がありました。今回は、田中の講演についてレポートしたいと思います。

田中は、特別講演枠「データセンターの最先端と、未来が分かる!」で、「次世代データセンターのあるべき姿とは?~『石狩データセンター』の事例を元に~」をテーマに石狩データセンター運用開始後のお話を中心に約45分間講演しました。

会場は満席!立ち見が出るほどでした。

 

田中の講演の前に、同特別講演枠にて行われた東大 江崎先生の講演「データセンターを核にした戦略的成長戦略と戦術」を聴講しました。非常に興味深い内容でしたので、先に、江崎先生の講演のポイントを共有させていただきます。

●自信を持って世界へ情報発信
-データセンター立地リスクの国別ランキング※1によると日本は20カ国中19位と世界で2番目にリスクの高い(立地の悪い)国と評価されたが、東日本大震災後も、データセンターの被害報告はゼロ。日本のデータセンターの堅牢性、オペレーション力、高い技術力を自信を持って世界へ発信しよう!
-東日本大震災後も、インターネット上のサービスは継続され、人々のライフラインとなった。データセンター=社会基盤

●戦略的データセンターの利用
-実は、事業所で稼働しているサーバをデータセンターに移設することで消費電力を削減できるんです!データセンター=社会的省エネ基盤 ※2

<参考資料>
※1 野村総合研究所 調査レポート
※2 NTTビズリンクHP

 

つづいて、田中の講演についてもポイントを宣伝共有させていただきます。

●建設地決定から竣工までわずか1年7ヶ月!
新データセンター建設の計画は、2007年からスタートし数年間かけ検討を行った。石狩市にデータセンターの建設を決定してからは、すべてスピード感をもって開所に向け準備を進めた。

(石狩データセンターの開所まで)
2009年12月/石狩市を視察
2010年3月/石狩市にデータセンター建設を決定
2010年6月/建設計画発表
2010年10月/受電契約
2011年3月/着工
2011年10月/竣工
2011年11月/開所

●PUEは、1.1台を実証!
まだ、サーバ台数は少ないものの予測通りPUEは1.1台を実現。

講演資料「統合監視画面のスライド」

●大事なのはPUEだけじゃない!さらに省エネルギーを追求!
PUEも大切ですが、PUEの母数にあたる電力をさらに削減する取り組みとしてHVDC実証実験を進めている。現地での実証実験の結果、効率は91%(AC方式の場合70~80%)という数値が出ている。現時点では、実証実験だが本採用に向け実験を続けていきたい。先日、実証実験環境のコンテナ上部に太陽光パネルを設置(ニュースリリース)した。今後は、太陽光パネルとHVDCの親和性も検証を行っていく。

講演資料「HVDC実証実験環境(コンテナ)」

講演資料「HVDC実証実験環境の効果測定画面」

 

次回は、石狩データセンターのHVDC実証実験環境のライブ中継の様子をレポートします。お楽しみに!

 

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石狩HVDC実証実験コンテナに太陽光パネルを設置

「さくら石狩HVDCプロジェクト」
石狩HVDC実証実験コンテナに太陽光パネルを設置
~HVDCと自然エネルギーの親和性を追求し、より優れたエネルギー効率を目指す~



本日、石狩HVDC実証実験(高電圧直流給電)コンテナに太陽光パネルを設置したことに関してプレスリリースを発表させていただきました。

もともと、HVDC(高電圧直流給電)+DC12V集中電源システムにおいては、従来のAC(交流)給電方式に比べて10%~20%は電力効率を改善できることは、これまでのブログ記事でもご紹介させていただきました。

しかしながら、本プロジェクトにおきましては、さらなる省エネ・低環境負荷を実現するために、再生可能エネルギーの活用に着目し、HVDCコンテナに太陽光パネルを設置して、HVDC給電システムと太陽光発電の親和性を検証いたします。

▼HVDCコンテナへ太陽光パネルの取付完了後の様子

太陽光発電の電力は直流であるため、一般の家庭で利用したり、電力会社に買い取ってもらうためには、パワーコンディショナー(通称パワコン)で交流に変換するのが一般的な方式です。
パワコンで直流から交流に変換する際、必ず10%程度の電力損失がともなうため、電力の効率は90%程度にとどまります。

一方、今回の石狩HVDC実証実験では、HVDC給電システムと太陽光発電を直接組みあわせて利用することにより、直流電源をダイレクトにデータセンターで利用することが可能となりますので、直流/交流の変換による電力損失を最小限に抑えることができます。

▼「一般的な太陽光発電」と「HVDC+太陽光発電」の違い

2011/03/11の東日本大震災以降、日本の電力供給は大変厳しい局面を迎えており、自然エネルギーの有効利用も求められる中、今年7月からは太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの全量買い取り制度が開始されます。
太陽光発電に関しては一般住宅用もメガソーラー(大規模太陽光発電所)もいずれも1kwhあたり42円で買い取り、買取期間は20年前後の見通しであります。

しかしながら、この制度も結局はその買い取り費用はすべて電力消費者に転嫁される仕組みとなっています。
太陽光発電に関しては、当初は30円台後半とも予想されていましたが、それよりも高額な42円であり、特に買い取り価格が高い太陽光発電の発電量が増えれば増えるほど消費者の負担は増大します。

当HVDCプロジェクトにおいては、この様な消費者に負担を強いられる買い取り制度に対しては異議を唱える立場であり、自然エネルギーを真に有効活用するという観点から考えると、いかに無駄なくロスを抑えて電力を有効活用できるかを追求しなければなりません。

特にデータセンターのような巨大な電力を消費する事業者の立場から考えると自然エネルギーから発電した電力を「地産地消」にて「高効率」で最大限活用できる仕組み・技術を考える必要があり、今回の「HVDC+太陽光発電」の組み合わせは、まさに「HVDC+自然エネルギーの有効活用」のベストミックスであり、それを実現できる技術であると考えております。

▼HVDC給電効率測定モニター

(太陽光発電を組み合わせると総合効率100%以上達成!!)

当HVDCプロジェクトは、これからもHVDC(高電圧直流給電)と自然エネルギーの親和性を追求し、エネルギー効率の向上とデータセンター業界の発展に寄与する先進的な技術を探求していきたいと考えております。

なお、5/9(水)~5/11(金)の3日間東京ビッグサイトで実施されている「データセンター構築運用展」にて、今回のHVDC+太陽光パネルに関する発表も予定しております。

5/9(水)10:00からは弊社社長の田中より、基調講演にて本HVDC関連に関しても一部お話しさせていただきます。
また、5/10(木)-11(金)14:00~15:00には、HVDCプロジェクトを共同で実施させていただいているNTTデータ先端技術様のブースにおきまして、弊社・さくらインターネットのHVDC担当者からもブースセッションにてお話しする予定ですので、ご興味のある方は是非お立ち寄りください。

(石狩プロジェクト担当「うま」)

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