2011年12月

石狩データセンター開所式レポート第4回「記念式典」

皆さん、こんにちは。広報担当の「し」です。

石狩データセンターの開所式レポート第4回目は、記念式典の様子をお伝えします。

●地元から絶大な期待が寄せられる石狩データセンター

内覧会が終了した後は、空きスペースの一部に設置された特別会場で、記念式典が行われました。会場内には料理が運び込まれ、招待客の皆さんは思い思いに歓談に講じていました。

記念式典会場

記念式典会場

 

式典の冒頭では、弊社代表の田中からあらためて、当日来所いただいた皆さまにご挨拶を差し上げました。

「思えば、石狩の地を始めて踏んだのは2009年12月のことでした」

田中は、石狩データセンター開所に至るまでの道のりをこう振り返ります。

「わずか2年弱という短期間でここまでこぎ着けられたのは、ひとえに地元の皆さま、建設を担当していただいた大成建設様、そして弊社社員の努力のおかげだと思っております。あらためて皆さまに、感謝の意を表したいと思います」

施主挨拶/さくらインターネット 代表取締役 社長 田中邦裕

施主挨拶/さくらインターネット 代表取締役 社長 田中邦裕

 

続いて北海道 経済部産業振興局長 野原直彦様に、公用のため先に帰庁された北海道知事 高橋はるみ様の祝辞を代読していただきました。

「北海道は現在、冷涼な気候を生かして、電力消費量とCO2の排出量を大幅に削減した環境配慮型データセンターの誘致に取り組んでいます。また東日本大震災以降、ITシステムの災害対策の意識が高まっておりますが、ビジネスのバックアップ拠点としても北海道が適切であることを、今回の石狩データセンター開所をきっかけにアピールしていきたいと考えています」

来賓祝辞/北海道 経済部産業振興局長 野原直彦様

来賓祝辞/北海道 経済部産業振興局長 野原直彦様

 

引き続き、石狩市長 田岡克介様より祝辞をいただきました。

「2年前の12月、田中社長と一緒にこの地に立ちました。私はもともと直感をあまり信じない人間なのですが、でもあの時にはなぜか、『もしこのチャンスを逃せば、石狩の将来はない』という考えがよぎりました」

「田中社長には、石狩の子どもたちをデータセンターに招待していただけるお約束をいただきました。『データセンターって何だろう?』、そんな子どもたちの素朴な興味に、実際にこの場所に立って直接応えていただける。こんなに素晴らしいことはありません!」

弊社が石狩を新データセンターの建設地に決めた理由の1つが、田岡市長はじめ、地元石狩市の熱意でした。それだけに、田岡市長としても石狩データセンター開所には感慨もひとしおだといいます。

来賓祝辞/石狩市 市長 田岡克介様

来賓祝辞/石狩市 市長 田岡克介様

 

続いて、鏡開きが執り行われました。壇上には田中と野原局長、田岡市長、そして石狩データセンターの施工者である大成建設の副社長 執行役員、多田博是様の4人が、弊社の社名が入ったおそろいのハッピを着て並びます。そして、司会者の「せーの!」という掛け声に合わせて、酒樽に一斉に木槌を振り下ろしました。

鏡開き/左から、大成建設 多田副社長、北海道 野原経済部産業振興局長、さくらインターネット 田中、石狩市 田岡市長

鏡開き/左から、大成建設 多田副社長、北海道 野原経済部産業振興局長、さくらインターネット 田中、石狩市 田岡市長

 

このお酒がお客さま1人1人に枡で配られた後、弊社 取締役副社長 舘野正明の音頭で、盛大に乾杯が行われました。

乾杯/さくらインターネット 取締役 副社長 舘野 正明

乾杯/さくらインターネット 取締役 副社長 舘野 正明

 

しばしの歓談タイムの後、施工者である大成建設様に、弊社から感謝状と記念品の贈呈が行われました。実は石狩データセンターの起工式が行われたのは、今年の3月10日。そう、東日本大震災の前日です。震災直後は当然のことながら、資材の陸路でのサプライチェーンは完全に寸断。工事の続行すら危ぶまれる中で、大成建設様には「採算を度外視してでも、絶対工期には間に合わせる!」との意気込みで、当初の予定通り工事を完了していただきました。

感謝状贈呈/左から、さくらインターネット 代表 田中、大成建設 多田副社長

感謝状贈呈/左から、さくらインターネット 代表 田中、大成建設 多田副社長

 

田中より感謝状と記念品を受け取った多田様からは、以下のような祝辞をいただきました。

「この新しいデータセンターに、さくらインターネットの皆さんで素晴らしい魂を入れていただき、さらなる発展を遂げられることを確信しております。われわれ設計・施工者にとっては、それが何よりのご褒美になります」

施工者挨拶/大成建設 副社長 執行役員 多田 博是様

施工者挨拶/大成建設 副社長 執行役員 多田 博是様

 

最後は弊社 運用部 宍戸隆志の締めの挨拶で、記念式典はお開きとなりました。石狩データセンター開所日の長い長い一日は、こうして幕を閉じました。

中締め/さくらインターネット 運用部 担当部長 宍戸 隆志

中締め/さくらインターネット 運用部 担当部長 宍戸 隆志

 

当日、遠方からわざわざご足労いただいた皆さまには、この場を借りてあらためてお礼を申し上げたいと思います。本当に、ありがとうございました!

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石狩データセンター開所式レポート第3回「内覧会」

皆さん、こんにちは。広報担当の「し」です。

石狩データセンターの開所式レポート第3回目は、内覧会の様子をお伝えします。

●内覧会でデータセンター内部を隅から隅まで見学

第2回レポートでお伝えした「テープカット・始動式」に続いて、内覧会へと移ります。ご来場いただいた方々を7組のグループに分け、弊社スタッフの案内で実際にデータセンター内の設備をご覧いただきました。

内覧会

内覧会の様子:写真のグループでは、代表 田中が設備の案内役を務めました。

まずはサーバルームからご紹介します。整然とラックが並び立つ、一見何の変哲もないサーバルームに見えますが、よくよく見ると随所に石狩データセンターならではの工夫が凝らされています。例えば、ケーブルは床下ではなく、すべて天井側に配線されています。また電源の差込口はラックの上に設置されています。

サーバルーム

サーバルーム

見学者の皆さんから最も質問が多かったのが、ラック上部から天井まで伸びた銀色の四角い筒です。これはラックから出る廃熱を天井裏に逃すための仕掛けです。他のデータセンターでも同様の設備を備えるところはありますが、石狩データセンターの大きな特徴はここで逃した廃熱を冷たい外気と混合し、適正温度にしてまたサーバルームに戻す「外気冷房システム」を採用している点です。

ダクト

ダクト:一見、金属の様に見えますが段ボールでできています。断熱性もありますし低コストです。

見学者の方々には、この外気冷房システムの設備も実際にご覧いただきました。外気は建屋の軒下から取り込み、そして、フィルターを通して塵や埃などを除去します。このきれいになった外気を空調機で適正温度に調節した後(外気が冷たすぎる場合は、「チャンバールーム」というスペースで外気とサーバの排熱を混合)、天井もしくは壁面ファンからサーバルーム内に送り込むという仕組みになっています。外気冷房の仕組みは、石狩データセンターの目玉だけあり、皆さん興味津々の様子でした。

外気冷房

外気冷房システムの概念図:第一期工事では2つの方式を採用しました。

ただし石狩とはいえ、真夏のごく一部の期間は、外気だけでは冷房をまかなえないことも予想されます。そのため、その期間の昼間の時間帯だけは、専用のエアコン設備(ターボ冷凍機)を稼働して冷房を行うようになっています。見学者の方々には、そのためのエアコン設備(ターボ冷凍機)を実際に間近で見ていただきました。

ターボ冷凍機械室

ターボ冷凍機械室:奥にある銀色の機械がターボ冷凍機です。

またサーバルームの廃熱の一部は、監視室や休憩室など、人が滞在するスペースの暖房として再利用されています。こうした細かい点にも環境に配慮した工夫が凝らされているのが、石狩データセンターの大きな特徴です。見学者の皆さんにも、実際にガラス張りの監視室を外から、見学していただきました。

監視室

監視室の見学の様子:写真中央にいらっしゃるのは石狩市 田岡市長

ちなみに、休憩室には畳敷きのスペースが設けられています。このスペースを設けた理由について多くの方から質問をいただきましたが、一言で言えば「雑魚寝スペース」といったところでしょうか。石狩は雪深い土地なので、真冬に大雪が降ると帰宅が困難になる事態も予想されます。そうしたケースに備えて、弊社社員がいつでも寝泊りできるように、広い畳敷きスペースが用意されているのです。もちろん、畳の上に正座してお茶を飲みながら、普通にくつろぐことだってできます!冬には石狩鍋もアリですね!

休憩室

休憩室の畳コーナー:畳を持ち上げると中から机が出てきます。

最後に、まだラックが設置されていないがらんどうのサーバルームもご覧いただきました。現時点ではまだ何の設備も設置されていない、完全なスケルトン状態になっています。しかし石狩データセンターは、ラックを100単位の「モジュール」で、迅速に増設できるようになっています。従って、現在は空いているスペースにラックを新設する際にも、極めて迅速に、かつ柔軟に増設できるのです。石狩データセンターが提供するサービスが多くのユーザー様にご利用いただければ、現在はまだ空いているスペースも早々に埋まってしまうことでしょう。(早々に埋まると嬉しいです!)

2号棟

2号棟:現在は倉庫として利用しています。

石狩データセンターレポート第4回(最終回)は、記念式典についてお伝えします。

 

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石狩データセンター開所式レポート第2回「テープカット・始動式」

皆さん、こんにちは。広報担当の「し」です。

石狩データセンターの開所日レポート第2回目は、テープカットと始動式の様子をお伝えします。

●華やかに行われたテープカットと始動式

テープカット

テープカット(左から大成建設 副社長 執行役員 多田博是様、北海道知事 高橋はるみ様、弊社 代表取締役 社長 田中邦裕、石狩市長 田岡克介様)

 

テープカット

当日は多数の報道関係の方がいらっしゃました。

14時からは、関係者の方々や地元自治体の皆さんをお招きして、テープカットおよび始動式を行いました。壇上には弊社代表の田中とともに、北海道知事 高橋はるみ様、石狩市長 田岡克介様、そして大成建設 副社長 執行役員 多田博是様の4人が並び、司会者の「3、2、1、どうぞ!」という掛け声とともにテープにハサミを入れました。テープが切られた瞬間、カメラのストロボの光が一斉に瞬き、会場は大きな拍手で包まれました。

続いて始動式です。ステージ横には、サーバラックと電源スイッチが設置されています。この電源スイッチを入れるとサーバに火が入り、めでたくデータセンターが始動するという演出です。スイッチを入れる大役を務めたのは、弊社運用部に所属し、石狩データセンター センター長を務める宮下頼央です。緊張の面持ちでスイッチの前に立った宮下、司会者のカウントダウンに合わせてスイッチを押すと、横に立つラックの中のサーバに電源が入り、一斉にLEDランプが点灯! 再び会場は拍手に包まれました。(ちなみに、本当にこれでデータセンター全体に火を入れたわけではありません。あくまでも演出ですので、データセンターの電源は別途きちんと管理されています。念のため!)

始動式

サーバ電源ON直前の様子です。ラックの左側に居るのが、石狩データセンター長 宮下です。白いボックスの様なものは、サーバの電源ブレーカーです。この日のために本物のブレーカーを設置しました。

始動式

ラックは、河村電器産業様からご提供いただきました。ありがとうございました。手前味噌ですが・・・きれいにケーブリングされてます。運用部スタッフが頑張ってくれました!

ブレーカー

おまけ:ブレーカー

石狩データセンターレポート第3回は、内覧会についてお伝えします。お楽しみに!

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石狩データセンター開所式レポート第1回「記者発表会」

皆さん、こんにちは。広報担当の「し」です。

ご報告が遅くなりましたが、11月15日、ついに石狩データセンターの開所日を迎えました!当日は多くの関係者や報道陣をお招きして、記念式典や記者発表会、内覧会などの各種セレモニーを交えた開所式を大々的に行いました。既に、各種報道でその模様を目にされた方も多いかもしれませんが、あらためて当日の様子を詳しくレポートしたいと思います。まず、レポート第1回目は、記者発表会の様子を中心にお伝えします。

●石狩データセンターによって日本のITコストを世界標準にしたい!
オープン日の前夜には、札幌で観測史上3番目に遅い初雪が降りました。このことからも分かる通り、11月15日の石狩はかなり冷え込み、大粒の雪が舞う中での開所式となりました。そんな中、地元北海道はもちろんのこと、東京からも大勢の報道陣の方々が、石狩データセンターのオープンの瞬間をこの目で見届けようと訪れてくださいました。

受付

受付の様子です。お祝いのお花もたくさんいただきました。ありがとうございました。

まず12時半から、報道陣の皆さん向けに記者発表会を開催しました。記者発表会の会場は、未使用のサーバルームです。こちらには、いずれサーバラックが並びます。

記者発表会会場

未使用のサーバルームで記者発表会を行いました。

記者発表会では、冒頭で弊社と石狩データセンターの紹介VTRを上映した後、弊社代表の田中邦裕が登壇 して、あらためて弊社のビジネスの歩みと、今回石狩に新データセンターを建設するに至った背景について説明を行いました。

記者発表会

まずは、当社および石狩データセンター紹介VTRの放映です。

田中はまず、弊社が創業以来、IXに直結する都市型データセンターを志向し続けてきた結果、日本一のバックボーン容量を誇るデータセンター事業者にまで成長してきた歴史を紹介しました。ではなぜ今回、石狩という郊外の地に新たなデータセンターを開設しようと思い立ったのでしょうか? 田中は次のように説明します。

さくらインターネット 代表取締役 社長 田中 邦裕

さくらインターネット 代表取締役 社長 田中 邦裕

「東京と大阪に次々とデータセンターを増設してきましたが、サーバの台数があまりにも増えてしまったため、増設に次ぐ増設でデータセンターのスペースが足りなくなり、また十分なスキルを有する運用スタッフも不足してきました。さらには、莫大な投資と多額の地代家賃が膨らんできていることも大きな課題でした。そこで、こうした問題を一気に解決する手段として、郊外型の大規模データセンターのプロジェクトを立ち上げたのです」

新たな郊外型データセンターに求められる要件には幾つかのものがありましたが、そのうちの1つが「設備の拡張性」でした。サーバを増やしたいときに、いくらでも増やすことができる。そのような柔軟な拡張性を備えることが、新データセンターの必須条件でした。その点、今回新設した石狩データセンターには広大な敷地があり、かつ建屋も迅速に増設できるような設計になっています。敷地全体では8棟のデータセンター棟が建設可能ですが、今回オープンしたのはそのうちの2棟、1000ラック分です。しかも、着工から引渡しまで、わずか7カ月という驚くべきスピードで建設されました。

「変電設備と発電設備も、棟の増設に伴い順次拡張できるようになっています。つまり大きく拡張できるだけでなく、“すぐに”拡張できるということが石狩データセンターのコンセプトになっているのです」(田中)

また、データセンター建設に掛かる初期コストや、運用開始後に掛かる運用コストの削減も、石狩データセンターが掲げるコンセプトです。この点については、外気冷房システムを取り入れることにより、空調に掛かる電気代の大幅な節約に成功しています。またラックを増設する際にも、異なる場所にデータセンターを増設して設備を一気に増やすのではなく、広大な土地とスケーラブルな電力設備、そしてモジュール単位で順次ラックを増設できるアーキテクチャを採用することで、必要になった時点で少しずつ設備を増やしていくことができるようになっています。そのため初期コスト、運用コストともに、従来の都市型データセンターと比べると大幅に削減できるようになりました。

しかし、単にコストが低いだけでは、お客さまに高い品質のサービスは提供できません。常に、その時点での最新の技術を迅速に取り入れて、サービス品質に反映させていく必要があります。こうした点においても、石狩データセンターにはユニークな特徴が幾つか備わっています。その1つが、給電システムです。

「通常のデータセンターは電気室のスペースが狭いため、異なる方式の給電システムを複数備えることはできません。しかし石狩データセンターはスペースの制約が事実上ないため、従来のAC方式に加え、電力効率に優れるHVDC(高電圧直流)給電システムを設置することも可能です。このように柔軟に、常に新しい技術を取り入れられる点が石狩データセンターの強みの1つです」(田中)

さらに、データセンターは信頼性が高く、堅牢でなくてはいけません。特に東日本大震災以降は、データセンターの信頼性や堅牢性にユーザーのシビアな目が向けられています。この点においても、石狩という災害リスクの低い立地、2社の異なる電力会社からの2系統受電、複数キャリアの光ファイバー回線、非常用発電機とN+1構成のUPSの設備、そして最新の生体認証とカメラ監視によるセキュリティ対策と、万全の体制が敷かれています。

「石狩データセンターにより、日本のITコストを世界標準へ押し下げることを目指します」(田中)

「日本のITコストを世界標準へ押し下げることを目指します」(田中)

最後に田中は、石狩データセンターの新設によって今後目指すべき弊社のビジョンについて次のように語りました。

「私たちは、日本のITコストを世界標準にしたいと考えています。日本のデータセンターは、アメリカのそれと比べておよそ2倍のコストが掛かると言われています。しかし石狩データセンターは、従来型のデータセンターと比べ約半分のコストで建設・運用できます。すなわち、日本の企業や個人ユーザーが、アメリカと同レベルの費用対効果でデータセンターのサービスを利用できるようになるということです。これによって、私たちは日本のIT産業を世界に通用するものにしていきたいと考えているのです」

石狩データセンターレポート第2回は、テープカットと始動式についてお伝えします。お楽しみに!

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