2011年05月

石狩データセンターの地震リスクについて

冒頭、今回の震災により被害を受けられた皆さま、ならびにご家族の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。

弊社の対応情報等は以下のページにまとめられておりますので、ご参照ください。
東日本大震災に関連した情報 | さくらインターネット

石狩データセンターにつきましては、震災の影響により資材・電材の不足も懸念されるなか、工期に遅れがでぬよう関係者一丸となって鋭意対応にあたっております。

 

さて、今回は石狩データセンターの地震リスクについて、ごくごく簡単にではありますが「地震発生リスク」「液状化リスク」「津波リスク」の3点について、 以下紹介させていただきます。

 

■ 地震発生のリスク

地震調査研究推進本部(地震ハザードステーションJ-SHIS)により、「今後30年間 震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」の分布図が公表されており、石狩データセンター建設地は 0.1~3%と、非常に低い確率となっております。

 

■ 液状化のリスク

地盤調査及び詳細解析を大成建設様に実施いただき、液状化発生の程度は少なく、また仮に発生した場合でも沈下量は小さく範囲も部分的であるとの見解がでております。
石狩データセンターは二層構造となっており、高層ビルとは異なり建物自体の重量も比較的軽いため、深刻な沈下は発生しづらいといえます。
また万が一にも地盤沈下が発生した場合に備え、電源や通信の配管部分にも配慮しております。

 

■ 津波のリスク

北海道総務部危機対策局より、「津波シミュレーション及び被害想定調査業務(北海道日本海沿岸)報告書」が公表されております。
想定される6つの地震の建設地周辺での津波最大遡上高(陸上での最高到達点)に対し、建設地の地盤高はいずれも上回っております。
また過去の例からみましても、今回の東日本大震災はもとより1993年の北海道南西沖地震の場合でも最大の全振幅は70cm程度でありました。

 

以上3つの分析により、いずれもリスクは低いものであることがわかっております。
勿論今回の震災のように、想定したリスクを超える災害が発生することは誰にも否定できませんが、それでもお客様の大切なデータをお預かりするデータセンターの立地という点で、基本的なリスクが少ない土地であるということはご理解いただければ幸いでございます。

(設備担当「か」)

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HVDC(高電圧直流給電)システムの実証実験発表について

弊社ホームページ上でもニュースリリースとして発表していますが、NTTデータ先端技術社河村電器産業社日商エレクトロニクス社と当社の4社間で「さくら石狩HVDCプロジェクト」を発足させていただきました。

すでに、プロジェクトに関しての目的や効果は、ニュースリリースの記事でも記載されていますので、詳細な説明は省かせていただきますが、データセンターの電源設備の入り口部分である高電圧交流の電源設備部分(いわゆる交流6600V系)~サーバに供給する低電圧直流(いわゆるDC12V系)までの全体部分で、総合的な電源効率を90%以上実現することは、従来の一般的なデータセンターで構成している直流~交流変換を繰り返す電源設備構成から大きく様変わりする構成となり、およそ10%~20%の電力効率の向上に繋がるため、これまで各電源設備やサーバ電源部分で変換ロス(すなわち発熱として消費)となっていた部分が、大幅に改善されるようになります。

これらの取り組みを実施することにより、ランニングコストの削減やCO2排出量の削減につながることになり、データセンターを運用する立場のメリットは大きなものになると考えています。

消費電力の削減効果

※クリック拡大

 

このような大きなメリットがあるHVDC(高電圧直流)給電方式が、なぜこれまでのデータセンターでは本格的に取り入れてこられなかったのか、個人的な考えとなりますが、以下のように考えています。

●なぜ今までHVDCは普及しなかったのか?

・これまで検討されてきた高電圧直流のままサーバへ給電する方式では、規格の統一・安全性・販売見込みに課題が多く、殆どのサーバメーカーが前向きに対応してこなかった。
→サーバが普及しないとユーザの拡大に繋がらないため、電源設備側の高電圧直流への対応も実施されない。

※今回当社が考えているサーバラック内での集中電源化‘DC340V-12V’変換方式では、上記問題が解消されます

HVDC 12V方式の概要

※クリック拡大

 

●なぜさくらインターネットがやるのか?

すでに上述したように、HVDCサーバの最大のメリットが享受できるためには、スペース・電源設備のインフラ~サーバ運用部分まで、全体を統合した上で検討・構築しないと実現できません。

垂直統合型データセンターサービスを提供できているさくらインターネットと電源インフラ部分を担うNTTデータ先端技術および河村電器が協力することにより、HVDCシステムの一体化による電力効率の向上・省エネ化・運用コストの削減が可能となり、日本一の高効率サーバシステムの実現が可能になると考えています。

まずは、実証実験ということでプロジェクトを開始いたしますが、最終的には本プロジェクトを遂行し、石狩データセンターに本格導入することで、さくらインターネットが石狩データセンター建設計画リリースの際にも発表させていただいた、「日本のITコストを世界標準にする圧倒的な低コストの実現」に寄与することの一役として貢献できるものと考えています。

また、現在国家レベルの課題である電力問題に対するデータセンター業界の取り組みの第一歩として、次世代データセンターのスタンダードを確立していきたいと考えています。

(石狩データセンタープロジェクト担当「うま」)

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