技術・設備について

石狩データセンター 1周年キャンペーン【終了しました】

【当キャンペーンは受付を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。】

石狩データセンター1周年キャンペーン

「今日は何の日?ということで石狩データセンター1周年キャンペーン開始します。
1等賞は話題の最新Androidタブレットと外付SSDのセット!そして次賞もスペシャルなキーボード、というさくらインターネットの中の人が選んだ感満載のラインアップでお送りしております。

ご応募とともにもれなく何かが当たる、という形式で感謝の気持を表してみました!みなさま奮ってご応募ください!」

>>キャンペーンページはこちら

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「HVDC+12Vシステム対応機器」

お初にお目にかかります。
さくらインターネット 開発部の古澤と申します。
HVDCプロジェクトでは実験サーバ、環境の構築に携わりました。

今回は今までにお伝えしてきましたHVDC+DC12Vシステムの技術・ファシリティと並んで重要なポイントであるDC12V対応機器についてお伝えいたします。

 

  • AC/DCとATX電源
  • 自作PCを嗜む方はよくご存知だと思いますが一般的なPC/サーバで使用されるATX電源の仕様は入力電圧が100-120V/200-240V
    出力電圧が+3.3v,+5V,+12V,-5V,-12V,+5VSBと定義されています。
    入電がAC100VであればATX電源がAC/DC変換を担い、各パーツへ給電を行います。

    ATX電源の変換効率には80Plus規格があり変換効率向上、発熱減少、劣化低減に切磋琢磨してきた歴史があります。

    参考:ATX12V Power Supply Design Guide version 2.2(PDF)
    参考:80 PLUS(R) Certified Power Supplies and Manufacturers
    一方でHVDC+DC12V方式が末端の機器で個々に行っていたAC/DC変換を除くことで、省電力にアプローチする点は本ブログでもお伝えしてきたとおりです。
    末端の機器にはシステムでAC/DC変換とDC-DC変圧を済ませたDC12Vが給電されます。

     

  • DC12V対応サーバを作る
  • 前述のとおりシステムの末端に位置するサーバにはDC12Vの入電があり、要求される仕様に沿った動作電圧を給電することでサーバは動作します。

    これはサーバ電源の換装で機器への入力電圧の変更が可能なことを意味し、そこには様々なメリットが生まれます。

     

    弊社のメリットを例に取ると、汎用性に優れたACと効率性に優れたDCとで別個の仕様のサーバを調達する必要がなく、流動性と効率性に優れたサーバの利用ひいてはサービス開発へと繋がります。

    また、DC-DC変圧を行うコンバータはAC/DCコンバータと比べ単純な構造、少ない部品点数、省スペース、低発熱、安価な回路設計で実現可能です。
    電力削減はもちろんのこと、細かな部品とコンポーネントの塊であるIT機器の故障率低減にも寄与します。

     

    以上を実証すべくプロトタイプとなるDC/DCコンバータ、DC12V対応サーバの作成に臨みました。

     

    ▼ATX電源とDC/DCコンバータ

    144x80x15mm程度の大きさの設計です。より小さな部品として実装することも可能ですが汎用性の観点からATX電源コネクタを実装し、筐体へのネジ止めが可能なサイズとしています。

     

    ▼電源換装オリジナル2Uハーフサーバ

     

  • 実証試験 第1フェーズ
    「このサーバは果たして動作可能なのか」「使用感は如何なものなのか」「特有のトラブルは発生しないのか」「効果はあるのか」
    以上のような言わば未知の機械に触れるも同然の出発点でしたが第1段階の実証実験結果については無事本ブログの記事にてご報告させていただくことができました。
     

    上記の記事では総合効率90%の実現に焦点を当てていますがサーバ単体の消費電力でも目覚ましい結果を残しています。

    ▼消費電力測定結果

    ※高精度・高効率・高価なATX電源との比較であればまた異なった値であると予測されます。
    ※メーカー製サーバを12V稼働させた際には同条件にて7%~11%の消費電力減を認めました。

     

    また、省電力効果にも以後の課題となる様々な知見を得た実証実験でした。

    懸念であったシステム・DC/DCコンバータのトラブルは懸念どおり発生し、システム側とDC/DCコンバータ側両面での横流対策、突入電流対策として解決を見ることとなりました。

    ※実証実験結果、消費電力測定は発生したトラブルへの対策を施した構成で取得しています。

     

  • 実証実験第2フェーズ
  • 第1段階の実験結果と課題を踏まえ、製品化と普及を睨んだ第2段階の実験環境としてHVDCコンテナの構築を行いました。
    HVDCコンテナ実験環境は北海道では遅めの初雪の中バージョンアップしたDC/DCコンバータを搭載した弊社オリジナルサーバ100台余りの他、3ベンダ5機種でスタートしました。

    システムの継続稼働から半年余りが経過した2012年7月現在、様々な企業の参加・ご協力をいただき、7ベンダ10機種のサーバ/ネットワーク機器が12Vで安定稼働を続けています。

     

    HVDCコンテナの構築については以下の記事を参照ください。
    「さくら石狩HVDCプロジェクト」石狩データセンターでの実証実験環境(コンテナ)完成!!

     

    ▼HVDCコンテナ実験環境の12V対応機器の顔触れ

     

12V対応機器の展望
プロジェクトを通じてHVDC+DC12V方式の有用性は知られることとなりましたが、対応IT機器の選択肢は現段階では満足できるものではありません。

IT機器を用いてホスティングやコロケーションといったインフラ・サービスの提供を生業とする立場として、高効率・高信頼という観点から優れた製品が潤沢に投入されることを期待すると同時に普及の必要条件と捉えています。

 

そんな折、DC12Vに対応した現行世代サーバの製品発表がありました。
AC,DCの両方に対応したモデルです。
省エネ直流給電ソリューション XECHNO Power(ゼクノパワー)販売開始
IBM System x3550M4、x3650M4

 

プロジェクトに参加いただいたベンダの中でも製品化に向けて開発が進んでいます。
その他のベンダや製品についてもプロジェクトでの働きかけを続けています。
今後も本プロジェクトはシステムの認知と対応機器の増加に焦点を当て、普及を推進していきます。

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石狩HVDC実証実験コンテナに太陽光パネルを設置

「さくら石狩HVDCプロジェクト」
石狩HVDC実証実験コンテナに太陽光パネルを設置
~HVDCと自然エネルギーの親和性を追求し、より優れたエネルギー効率を目指す~



本日、石狩HVDC実証実験(高電圧直流給電)コンテナに太陽光パネルを設置したことに関してプレスリリースを発表させていただきました。

もともと、HVDC(高電圧直流給電)+DC12V集中電源システムにおいては、従来のAC(交流)給電方式に比べて10%~20%は電力効率を改善できることは、これまでのブログ記事でもご紹介させていただきました。

しかしながら、本プロジェクトにおきましては、さらなる省エネ・低環境負荷を実現するために、再生可能エネルギーの活用に着目し、HVDCコンテナに太陽光パネルを設置して、HVDC給電システムと太陽光発電の親和性を検証いたします。

▼HVDCコンテナへ太陽光パネルの取付完了後の様子

太陽光発電の電力は直流であるため、一般の家庭で利用したり、電力会社に買い取ってもらうためには、パワーコンディショナー(通称パワコン)で交流に変換するのが一般的な方式です。
パワコンで直流から交流に変換する際、必ず10%程度の電力損失がともなうため、電力の効率は90%程度にとどまります。

一方、今回の石狩HVDC実証実験では、HVDC給電システムと太陽光発電を直接組みあわせて利用することにより、直流電源をダイレクトにデータセンターで利用することが可能となりますので、直流/交流の変換による電力損失を最小限に抑えることができます。

▼「一般的な太陽光発電」と「HVDC+太陽光発電」の違い

2011/03/11の東日本大震災以降、日本の電力供給は大変厳しい局面を迎えており、自然エネルギーの有効利用も求められる中、今年7月からは太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの全量買い取り制度が開始されます。
太陽光発電に関しては一般住宅用もメガソーラー(大規模太陽光発電所)もいずれも1kwhあたり42円で買い取り、買取期間は20年前後の見通しであります。

しかしながら、この制度も結局はその買い取り費用はすべて電力消費者に転嫁される仕組みとなっています。
太陽光発電に関しては、当初は30円台後半とも予想されていましたが、それよりも高額な42円であり、特に買い取り価格が高い太陽光発電の発電量が増えれば増えるほど消費者の負担は増大します。

当HVDCプロジェクトにおいては、この様な消費者に負担を強いられる買い取り制度に対しては異議を唱える立場であり、自然エネルギーを真に有効活用するという観点から考えると、いかに無駄なくロスを抑えて電力を有効活用できるかを追求しなければなりません。

特にデータセンターのような巨大な電力を消費する事業者の立場から考えると自然エネルギーから発電した電力を「地産地消」にて「高効率」で最大限活用できる仕組み・技術を考える必要があり、今回の「HVDC+太陽光発電」の組み合わせは、まさに「HVDC+自然エネルギーの有効活用」のベストミックスであり、それを実現できる技術であると考えております。

▼HVDC給電効率測定モニター

(太陽光発電を組み合わせると総合効率100%以上達成!!)

当HVDCプロジェクトは、これからもHVDC(高電圧直流給電)と自然エネルギーの親和性を追求し、エネルギー効率の向上とデータセンター業界の発展に寄与する先進的な技術を探求していきたいと考えております。

なお、5/9(水)~5/11(金)の3日間東京ビッグサイトで実施されている「データセンター構築運用展」にて、今回のHVDC+太陽光パネルに関する発表も予定しております。

5/9(水)10:00からは弊社社長の田中より、基調講演にて本HVDC関連に関しても一部お話しさせていただきます。
また、5/10(木)-11(金)14:00~15:00には、HVDCプロジェクトを共同で実施させていただいているNTTデータ先端技術様のブースにおきまして、弊社・さくらインターネットのHVDC担当者からもブースセッションにてお話しする予定ですので、ご興味のある方は是非お立ち寄りください。

(石狩プロジェクト担当「うま」)

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石狩データセンター越冬状況

さくらインターネット石狩データセンターは、昨年11月の開所から初めての冬を迎えて、まもなく無事に乗り切ろうとしています。

幸い、厳冬期においても外気空調システムは大きな問題なく機能し、サーバ室は安定した温度状態を保っておりました。

ただ、今シーズンは積雪量が多かったこともあり、さすがにピーク時の建物周辺は石狩の厳しい冬をいやが上にも感じさせるものでした。
今回は、象徴的な写真をいくつかお見せいたします。

 

建物外周の一角から。まるで建物全体がこのまま雪に埋もれてしまうかのような積雪状況です。
(実際は埋まることはありませんでしたので念のため…)

正面エントランス頭上に、メートル級の大きな氷柱ができました。
これを想定してエントランスには庇が設けられており、想定通りの状況といえます。

それでもあまりに派手に氷柱が増えてしまったので、除雪業者に依頼して全て落としてもらいました。

3月に入り積雪も落ち着き、舗装路が見えてくるようになりました。

積雪が落ち着いてくると、春が近いなと感じられます。

 

開所後すぐに初めての冬ということで懸念材料もありましたが、冒頭の外気空調をはじめとして、特に大きな問題もなく無事にここまでデータセンターを運用出来ております。

外気状況が変わる春以降も、改めて各設備の稼働状況に細心の注意を払い、省エネルギー型データセンターとして安定した運用がなされるよう全力を尽くしていきます。

(設備担当「か」)

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「さくら石狩HVDCプロジェクト」石狩データセンターでHVDC現地セミナー・見学会実施

昨年11月15日にオープンした石狩データセンターですが、久しぶりにHVDC(高電圧直流給電)+DC12V集中電源システムのブログ記事を投稿します。

石狩データセンター開所でお披露目して以降、おかげさまで色々着目を浴びておりますHVDCコンテナ実証実験ですが、このたびIT機器メーカやデータセンター関連の各企業様を集めて、現地石狩データセンターにてHVDCセミナー+見学会を2回開催させていただきました。

北海道の冬の厳しい気候の時期にもかかわらず、参加希望者が多数であったため、現地セミナールームのキャパシティの関係上、午前・午後の2回に分けて実施したり、一部の方には参加をお断りするなど、現地の対応は大変ではありましたが、おかげさまで大変好評に実施することが出来ました。

1回目は昨年12月上旬、2回目は今年2月中旬に実施いたしましたが、下記は2回目の模様を画像レポートしたいと思います。

セミナールームでの説明の様子

NTTデータ先端技術様より、HVDC+DC12V集中電源システムの技術仕様に関して詳細にご説明いただき、参加者の皆さまは大変熱心に聞き入っておられました。
また、本HVDCシステムの素晴らしさに感心されておりました。

HVDC屋外実証実験コンテナ見学の模様(コンテナ外部)

さすがに北海道の屋外という事で、コンテナ周囲にも雪が積もっておりますが、当初予想していたほどは積もっておりません。
今年は日本各地で例年より豪雪とのことですが、石狩に関しては風が強いおかげか、コンテナの上部にはほとんど雪が積もっておりませんでした。
当日は天気は良かったのですが、さすがに屋外に待機しているとかなり寒かったです!!

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HVDC屋外実証実験コンテナ見学の模様(コンテナ内部)

サーバ機器類は24時間体制でのフル稼働を開始しており、安定的に総合効率90%を達成しておりました。
屋外は氷点下の気温でしたが、さすがにコンテナ内の温度は安定的に20℃近辺で送風しており、屋外と違って快適な状況で過ごせました(笑)

このような現地セミナー・見学会を実施することにより、参加いただいたIT機器メーカ各企業様から、いよいよ本格的にDC12Vサーバの開発に賛同・着手いただけるような意見もいただいております。
まだメーカ名は上げられませんが、すでに開発に着手いただいている企業様もいらっしゃいます。
HVDCプロジェクトを日々遂行するうえで、明らかにDC12Vサーバの普及に向けて、データセンター業界の風向きが変化して来ていることが感じられます。

昨年2011年3月11日の大震災以降、日本の電力供給事情に関しては先行きが分からない状況となっており、特にデータセンターを取り巻く環境としては「電力供給の安定」及び「電力コストの増加抑制」という2点が大きな課題となっております。これらは国際競争力という観点から海外のデータセンターとの差が広がる要因ともなっています。 そのような状況のなか、本プロジェクトの様な省エネルギー化に向けての取り組みをすすめていく意義は極めて大きく、また非常に重要であると認識しております。

前回のブログでも報告しておりますように、データセンター業界全体へHVDC+DC12V集中電源システムをさらに広めていけるように邁進させていただきたいと思います。

これからも現地HVDCセミナーを定期的に実施していきたいと思いますので、本ブログを閲覧いただいているIT業界関係者の方でセミナーを参加希望の方は、弊社・広報宣伝室まで、電子メールにて お問い合わせください。

【石狩データセンターに関する問い合わせ先】
さくらインターネット株式会社 広報宣伝室
press-ml@sakura.ad.jp

(石狩プロジェクト担当「うま」)

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石狩データセンター開所式レポート第4回「記念式典」

皆さん、こんにちは。広報担当の「し」です。

石狩データセンターの開所式レポート第4回目は、記念式典の様子をお伝えします。

●地元から絶大な期待が寄せられる石狩データセンター

内覧会が終了した後は、空きスペースの一部に設置された特別会場で、記念式典が行われました。会場内には料理が運び込まれ、招待客の皆さんは思い思いに歓談に講じていました。

記念式典会場

記念式典会場

 

式典の冒頭では、弊社代表の田中からあらためて、当日来所いただいた皆さまにご挨拶を差し上げました。

「思えば、石狩の地を始めて踏んだのは2009年12月のことでした」

田中は、石狩データセンター開所に至るまでの道のりをこう振り返ります。

「わずか2年弱という短期間でここまでこぎ着けられたのは、ひとえに地元の皆さま、建設を担当していただいた大成建設様、そして弊社社員の努力のおかげだと思っております。あらためて皆さまに、感謝の意を表したいと思います」

施主挨拶/さくらインターネット 代表取締役 社長 田中邦裕

施主挨拶/さくらインターネット 代表取締役 社長 田中邦裕

 

続いて北海道 経済部産業振興局長 野原直彦様に、公用のため先に帰庁された北海道知事 高橋はるみ様の祝辞を代読していただきました。

「北海道は現在、冷涼な気候を生かして、電力消費量とCO2の排出量を大幅に削減した環境配慮型データセンターの誘致に取り組んでいます。また東日本大震災以降、ITシステムの災害対策の意識が高まっておりますが、ビジネスのバックアップ拠点としても北海道が適切であることを、今回の石狩データセンター開所をきっかけにアピールしていきたいと考えています」

来賓祝辞/北海道 経済部産業振興局長 野原直彦様

来賓祝辞/北海道 経済部産業振興局長 野原直彦様

 

引き続き、石狩市長 田岡克介様より祝辞をいただきました。

「2年前の12月、田中社長と一緒にこの地に立ちました。私はもともと直感をあまり信じない人間なのですが、でもあの時にはなぜか、『もしこのチャンスを逃せば、石狩の将来はない』という考えがよぎりました」

「田中社長には、石狩の子どもたちをデータセンターに招待していただけるお約束をいただきました。『データセンターって何だろう?』、そんな子どもたちの素朴な興味に、実際にこの場所に立って直接応えていただける。こんなに素晴らしいことはありません!」

弊社が石狩を新データセンターの建設地に決めた理由の1つが、田岡市長はじめ、地元石狩市の熱意でした。それだけに、田岡市長としても石狩データセンター開所には感慨もひとしおだといいます。

来賓祝辞/石狩市 市長 田岡克介様

来賓祝辞/石狩市 市長 田岡克介様

 

続いて、鏡開きが執り行われました。壇上には田中と野原局長、田岡市長、そして石狩データセンターの施工者である大成建設の副社長 執行役員、多田博是様の4人が、弊社の社名が入ったおそろいのハッピを着て並びます。そして、司会者の「せーの!」という掛け声に合わせて、酒樽に一斉に木槌を振り下ろしました。

鏡開き/左から、大成建設 多田副社長、北海道 野原経済部産業振興局長、さくらインターネット 田中、石狩市 田岡市長

鏡開き/左から、大成建設 多田副社長、北海道 野原経済部産業振興局長、さくらインターネット 田中、石狩市 田岡市長

 

このお酒がお客さま1人1人に枡で配られた後、弊社 取締役副社長 舘野正明の音頭で、盛大に乾杯が行われました。

乾杯/さくらインターネット 取締役 副社長 舘野 正明

乾杯/さくらインターネット 取締役 副社長 舘野 正明

 

しばしの歓談タイムの後、施工者である大成建設様に、弊社から感謝状と記念品の贈呈が行われました。実は石狩データセンターの起工式が行われたのは、今年の3月10日。そう、東日本大震災の前日です。震災直後は当然のことながら、資材の陸路でのサプライチェーンは完全に寸断。工事の続行すら危ぶまれる中で、大成建設様には「採算を度外視してでも、絶対工期には間に合わせる!」との意気込みで、当初の予定通り工事を完了していただきました。

感謝状贈呈/左から、さくらインターネット 代表 田中、大成建設 多田副社長

感謝状贈呈/左から、さくらインターネット 代表 田中、大成建設 多田副社長

 

田中より感謝状と記念品を受け取った多田様からは、以下のような祝辞をいただきました。

「この新しいデータセンターに、さくらインターネットの皆さんで素晴らしい魂を入れていただき、さらなる発展を遂げられることを確信しております。われわれ設計・施工者にとっては、それが何よりのご褒美になります」

施工者挨拶/大成建設 副社長 執行役員 多田 博是様

施工者挨拶/大成建設 副社長 執行役員 多田 博是様

 

最後は弊社 運用部 宍戸隆志の締めの挨拶で、記念式典はお開きとなりました。石狩データセンター開所日の長い長い一日は、こうして幕を閉じました。

中締め/さくらインターネット 運用部 担当部長 宍戸 隆志

中締め/さくらインターネット 運用部 担当部長 宍戸 隆志

 

当日、遠方からわざわざご足労いただいた皆さまには、この場を借りてあらためてお礼を申し上げたいと思います。本当に、ありがとうございました!

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石狩データセンター開所式レポート第3回「内覧会」

皆さん、こんにちは。広報担当の「し」です。

石狩データセンターの開所式レポート第3回目は、内覧会の様子をお伝えします。

●内覧会でデータセンター内部を隅から隅まで見学

第2回レポートでお伝えした「テープカット・始動式」に続いて、内覧会へと移ります。ご来場いただいた方々を7組のグループに分け、弊社スタッフの案内で実際にデータセンター内の設備をご覧いただきました。

内覧会

内覧会の様子:写真のグループでは、代表 田中が設備の案内役を務めました。

まずはサーバルームからご紹介します。整然とラックが並び立つ、一見何の変哲もないサーバルームに見えますが、よくよく見ると随所に石狩データセンターならではの工夫が凝らされています。例えば、ケーブルは床下ではなく、すべて天井側に配線されています。また電源の差込口はラックの上に設置されています。

サーバルーム

サーバルーム

見学者の皆さんから最も質問が多かったのが、ラック上部から天井まで伸びた銀色の四角い筒です。これはラックから出る廃熱を天井裏に逃すための仕掛けです。他のデータセンターでも同様の設備を備えるところはありますが、石狩データセンターの大きな特徴はここで逃した廃熱を冷たい外気と混合し、適正温度にしてまたサーバルームに戻す「外気冷房システム」を採用している点です。

ダクト

ダクト:一見、金属の様に見えますが段ボールでできています。断熱性もありますし低コストです。

見学者の方々には、この外気冷房システムの設備も実際にご覧いただきました。外気は建屋の軒下から取り込み、そして、フィルターを通して塵や埃などを除去します。このきれいになった外気を空調機で適正温度に調節した後(外気が冷たすぎる場合は、「チャンバールーム」というスペースで外気とサーバの排熱を混合)、天井もしくは壁面ファンからサーバルーム内に送り込むという仕組みになっています。外気冷房の仕組みは、石狩データセンターの目玉だけあり、皆さん興味津々の様子でした。

外気冷房

外気冷房システムの概念図:第一期工事では2つの方式を採用しました。

ただし石狩とはいえ、真夏のごく一部の期間は、外気だけでは冷房をまかなえないことも予想されます。そのため、その期間の昼間の時間帯だけは、専用のエアコン設備(ターボ冷凍機)を稼働して冷房を行うようになっています。見学者の方々には、そのためのエアコン設備(ターボ冷凍機)を実際に間近で見ていただきました。

ターボ冷凍機械室

ターボ冷凍機械室:奥にある銀色の機械がターボ冷凍機です。

またサーバルームの廃熱の一部は、監視室や休憩室など、人が滞在するスペースの暖房として再利用されています。こうした細かい点にも環境に配慮した工夫が凝らされているのが、石狩データセンターの大きな特徴です。見学者の皆さんにも、実際にガラス張りの監視室を外から、見学していただきました。

監視室

監視室の見学の様子:写真中央にいらっしゃるのは石狩市 田岡市長

ちなみに、休憩室には畳敷きのスペースが設けられています。このスペースを設けた理由について多くの方から質問をいただきましたが、一言で言えば「雑魚寝スペース」といったところでしょうか。石狩は雪深い土地なので、真冬に大雪が降ると帰宅が困難になる事態も予想されます。そうしたケースに備えて、弊社社員がいつでも寝泊りできるように、広い畳敷きスペースが用意されているのです。もちろん、畳の上に正座してお茶を飲みながら、普通にくつろぐことだってできます!冬には石狩鍋もアリですね!

休憩室

休憩室の畳コーナー:畳を持ち上げると中から机が出てきます。

最後に、まだラックが設置されていないがらんどうのサーバルームもご覧いただきました。現時点ではまだ何の設備も設置されていない、完全なスケルトン状態になっています。しかし石狩データセンターは、ラックを100単位の「モジュール」で、迅速に増設できるようになっています。従って、現在は空いているスペースにラックを新設する際にも、極めて迅速に、かつ柔軟に増設できるのです。石狩データセンターが提供するサービスが多くのユーザー様にご利用いただければ、現在はまだ空いているスペースも早々に埋まってしまうことでしょう。(早々に埋まると嬉しいです!)

2号棟

2号棟:現在は倉庫として利用しています。

石狩データセンターレポート第4回(最終回)は、記念式典についてお伝えします。

 

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「さくら石狩HVDCプロジェクト」石狩データセンターでの実証実験環境(コンテナ)完成!!

石狩データセンターが2011年11月15日に開所式を迎え無事オープンしましたが、建物のオープンと同じタイミングで、同敷地内にHVDC(高電圧直流給電)システムの実証実験環境(コンテナ)が完成しました。

開所式の模様は、当ブログにも後日詳細をご報告させていただきますが、一足先にHVDC(高電圧直流給電)システムのレポートをお届けします。

▼石狩データセンター HVDC実証実験環境(コンテナ外観)
HVDC実験用コンテナ

今回はサーバ搭載用ラック数が4ラック、約120台ものサーバを収容しており、都内データセンターでの実験環境に比べてはるかに大きな規模で構築しております。

▼石狩データセンター HVDC実証実験環境(コンテナ内部)
 HVDC実証実験環境(コンテナ内部)

消費電力の削減効果に関しては、すでに都内での実証実験の際に約3割削減できる数値が出ておりますので、今後はデータセンターとしてより実環境・実運用に近い状態で各種試験・測定を進めるとともに、季節に影響を受けずにサーバ機器類やサービスが安定稼働が出来るように、シーズンを通じて観察を進めていく予定です。

なお、今回は本システムでDC12V電源を利用しているということで、コンテナ内の照明にもDC12V対応のLEDを使用しており、サーバ機器類以外にも省エネ効果をはかっております。

▼DC12V電源によるLED(カラー)照明
DC12V電源によるLED(カラー)照明
※ラックのフレームにはこんなカラフルな照明もできました(笑)

すでにデータセンター関連事業者や各種メディア等には着目をいただいておりますが、今回のHVDCシステムの構築~運用のベースを本プロジェクトにおいて築き上げ、今後はデータセンター業界全体へHVDCシステムを広めていけるように邁進させていただきたいと思います。
(石狩プロジェクト担当「うま」)

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石狩データセンター2011年11月15日にオープン!

建設発表から約1年5ヶ月、着工から約8ヶ月、石狩データセンターが11月15日に、ついにオープンいたします。
一時は、東日本大震災の影響でオープンが遅れるのではないか?と心配することもありましたが、関係各位のご尽力のおかげで予定通り無事に竣工しました。ありがとうございました。まだ、設備の詳細は公開できませんが、今回は外観に焦点をあて、その姿を皆様にいち早くお見せしたいと思います。

▽第一期工事で完成した1号棟と2号棟の外観です。
石狩データセンター外観(1号棟と2号棟)
奥(左側)が1号棟で手前(右側)が2号棟です。中央部が事務所になっています。2棟あわせると最大で1,000ラックまで対応可能です。オープン時には200ラックからスタートし、ラックの埋まり状況をみつつ増やしていく予定です。1号棟と2号棟の大きさは、長辺が約165m、短辺が37m、高さが13.5mあります。

▽正面入り口(昼バージョン)石狩データセンターエントランス(昼バージョン)

 

▽正面入り口(夜バージョン)石狩データセンターエントランス(夜バージョン)

 

▽建物の四隅の一角です。屋根のアールと建物の長さがよくわかります。

▽引いてみると、こんな感じです。

▽建物側面に正対してみるとこんな感じです。

▽正面入り口を真っ正面から。何気ない空間ですが、データセンターの玄関として重要な機能を有しています。

▽建物裏側です。夕日を浴びて外壁が色づきます。

▽同じく建物裏側。屋根と外壁が見事な黄金色に。高い建物がまわりにないため夕日が遮られることがありません。北海道・石狩の雄大さをどことなく感じさせる光景です。

建物自体は独特の形状である点や長大な点が目を引きますが、これらは単に意匠を優先させたものではなく、外気空調に代表される諸々の仕組みを建物と融合して実装した、いわば機能美をも感じさせる建物であることを強調せずにはいられません。

11月15日には、開所式を行う予定です。式後にはレポートを掲載予定ですのでお楽しみに!

設備担当「か」&広報担当「し」

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「さくら石狩HVDCプロジェクト」都内DCでの実証実験結果について

5月10日に「HVDC(高電圧直流給電)システムの実証実験発表について」として本ブログ上で記事を記載させていただきましたが、5月から7月にかけて行った都内データセンターでの実証実験が終了し、当初の目標であった電源の総合効率90%以上を無事クリアできましたので、次の試験フェーズである石狩データセンターでの実証実験に進むことが決定しました。

▼さくらインターネット 都内データセンター HVDC検証システム

▼今回実験に利用した直流12Vサーバ機器

▼HVDC効率性の検証ポイント

今回の検証結果では都内データセンターのUPS給電方式での電源効率と比べた場合、HVDC方式は30~32%の効率改善が見込める結果となりました。
この結果から、石狩データセンターで導入する最新のUPS給電方式での電源効率と比べても20%程度の改善効率が予測(期待)できます。

あらためて記載しますが、今回のHVDC(高電圧直流給電)システムでは主に以下の項目に効果があげられると考えております。

・最大2割の消費電力を削減できる
・設備コストの削減(ケーブル設備の簡素化が可能)
・故障リスクの減少による信頼性の向上
・各種エネルギーの活用が将来的には可能となる
(太陽光や風水力等の自然エネルギーは、交流変換することなく直流のまま給電が可能である)

 →日本一の高効率(省エネ)サーバシステムの実現へ

なお、今回都内データセンターで利用したメーカー製サーバは1社1機種でしたが、石狩データセンターでの実証実験フェーズでは、複数のメーカにも賛同いただける予定となっておりますので、今後HVDC12Vシステムの普及に拍車がかかるものと期待しております。

石狩データセンターの本工事の構築に加えて、HVDCシステムの石狩データセンターでの実証実験の構築も引き続き頑張っていきたいと思います。

(石狩プロジェクト担当「うま」)

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